【次世代都市を描く】WINK HOTEL 戦略:インドチャイナカジマの挑戦
INDOCHINA CAPITAL
Co-CEO, Indochina Capital
Co-Founder and CEO, Wink Hotels
MICHAEL PIRO
ホテル事業への参画理由とWINK HOTEL 誕生の経緯
私たちがホテル事業に参入したのは、スケーラブル(拡張可能)なビジネスチャンスがあると感じたからです。それまでは、ナムハイ・フォーシーズンズやダナンのハイアットリージェンシー、コンダオのシックスセンシズといった高級ホテルを単体で開発してきましたが、それらは市場のごく一部、トップ5%程度を対象にしたものでした。 しかし当時、LCC(格安航空会社)の台頭で国内旅行が急増しており、手ごろな価格で品質の高いホテルが不足しているという現状を目にしました。日本では小さな部屋ながらも高品質でチェーン化された手頃な価格のホテルが多く ホテル事業への参入理由と WINK HOTEL誕生の経緯 ありますが、当時のベトナムにはそうしたものがありませんでした。それならば、国際水準で、全国展開が可能で、手ごろな価格のホテルブランドをベトナム発で作ろうという考えに至りました。 アメリカや他国のブランドを持ち込むより、ベトナム独自のコーヒー、アート、料理、デザイン、文化を活かして「ベトナム人のためのベトナムブランド」を作ろうと決めたのです。この構想にカジマも賛同し、約10年前に始動。今ではベトナム国内にて6軒のWinkホテルを展開しています。
WINK HOTEL の魅力と今後の拡大戦略
WINK HOTELの最大の魅力は「ベトナム発ブランド」であることと、「24時間滞在」が可能なことです。例えば夜8時にチェックインしたら、翌日の夜8時まで滞在できます。通常のホテルは午後2時チェックイン、翌正午チェックアウトですから、これは大きな差別化ポイントです。
Googleの口コミやAgoda、Booking.comなどで最も話題になっているのがこの「24時間滞在」。WINK HOTEL24時間営業のジムやバーもあり、ゲストの生活スタイルに合わせた利便性を重視しています。
さらに、私がホテルに対して不満に思っていたことを改善しようと考えました:
・ 暗く閉まっている夜のロビー ⇒ 24時間営業のバーを設置
・時間に縛られるチェックイン ⇒ 好きな時間にチェックイン可能
そして、私たちが重視する「4つのB」
・Bed (ベッド): 5つ星ホテルと同等の寝具。 暗くできる遮光ブラインド付き。
・Bath (バス):レインシャワーで水圧も十分。
・Breakfast(朝食): 美味しくてスピーディーな朝食。
・Broadband (インターネット):高速・無料Wi-Fi、 パスワード不要で全国のWINKホテル間
で自動接続。
若者や出張者を惹きつける戦略
WINK HOTELの魅力と今後の拡大戦略 WINK HOTELには平均年齢33~35歳くらいの若いゲストが多いですが、ターゲットは「心が若い人たち」です。年齢を問わず、地域やスタッフと繋がれる空間を提供したいと考えています。
また、ビジネス客にとって重要なのは「スピードと利便性」です。私は個人的に長いチェックインが嫌いで、すぐに部屋に行きたいので、WINKではオンラインチェックインを導入し、「2分以内で部屋に入れる」ことを目指しています。
さらに以下もサービス提供しています。
◆出張者に適した価格 ◆世界クラスのフィットネスセンター
◆小さなコワーキングスペース
◆洗濯・軽食が24時間可能なセルフ設備
◆Chromecast搭載TVでNetflixなどを視聴可能
◆各部屋に複数の充電ステーション
ホテル以外の開発戦略と不動産市場の展望
私たちはWINK HOTELS、オフィスビル「Parc Hanoi」、工業団地「Core5」など、セクターにこだわらず、常に最高水準の設計と品質を追求しています。 全プロジェクトでLEEDゴールド以上の環境認証を取得し、サステナビリティとウェルネスを重視した設計を行っています。オフィスビル開発はハノイやホーチミンのような主要都市が中心になりますが、開発可能性があれば地方も視野に入れます。 ベトナム不動産市場の5年展望は明るいと見ています。若年層の人口構成、FDI増加、都市化の進展、安定した政府など、すべてが追い風です。ただし、米国との地政学リスクや関税政策の影響には注視が必要です。ベトナムの製造業は経済の約3割を占め、その多くが米国向けだからです。
ベトナム市場における投資時のポイント
投資を検討する際のポイントは「人・戦略・構造(People, Strategy, Structure)」の3つです。
人: 誰とビジネスするのか。悪い相手とはどんなに良い案件でも失敗します。
戦略:そのプロジェクトでどんな需要を取りに行くのか。市場変動に耐えうる戦略が必要です。
構造:法的な構成。オンショアかオフショアか、投票権、土地の権利、法的クリアランスなど。
この3点を押さえていれば大丈夫。そのため私たちには多くの日系投資企業が参画してくれています。 投資時のポイント ベトナム市場における
インドチャイナカジマの今後5~10年のビジョン
今後5~10年は、WINK HOTELSやマンダリン・オリエンタル (フーイエン)、Parc Hanoi(オフィスビル)、Core5 (レンタル工場開発)など既存の資産のパフォーマンス最適化が焦点になります。その上で、選別的に新規開発・投資を行い、共投資者とリスクやリターンをシェアする戦略を続けます。 私たちは「最大」ではなく「最高」を目指します。規模よりも、品質・ディテール・持続可能性に徹底的にこだわっていきます。
INDOCHINA CAPITAL
INDOCHINA KAJIMA
Floor 9, Capital Place Tower, 6 Thai Van Lung Street, Ben Nghe Ward, District 1,
Ho Chi Minh City, Viet Nam
connect@wink-hotels.com
+84 28 2250 8530
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