ベトナム進出ロードマップ③ 工場建設・内装工事

進出ロケーションの決定の次に大きな意思決定を伴うのが建設会社の選択です 。 ベトナムには日系、ローカル系を合わせ数多くの建設会社(ゼネコン)が存在します 。 法律・慣習・言語が異なるベトナムでも品質を担保し、スケジュール通りに目つ「予算の範囲内にて工事を進められそうな事業者を選定し、工場が竣工した後も長くお付き合いができるパートナーを選びたいものです 。

建設会社との接触

工業団地 (or レンタル工場) の絞り込みが進み、その進出先で立ち上げる生産品目、規模、設備の計画が社内でも固まり始める頃合いにより建設会社にコンタクトし、具体的なイメージを持ってコンセプト設計、費用、スケジュール感の相談を行うことがお勧めです 。 建設会社の中には土地の紹介 (工業団地の進定支援)を謳っている企業もありますが、実際にはローカルスタッフが片手間で探していたり、自社で知っている範囲での紹介に留まることが多く、情報が最新でなかったり網羅性に欠けることが多いため、用地選定と工場は切り分けて検討することをお勧めしています 。

工場建設/竣工引渡しまでの流れ

建設会社と契約して、工事をスタートするためには、IRC/ERCが取れていること、工業団地から土地 (レンタル工場の場合は工場) の引き渡しを受けていることが条件となりますが、実際の着工までには、段階的に進める許認可プロセスがあり、多くの場合それらは建設会社が取り纏める形で、各省の人民委員会建設局より、(建設規模によっては中央政府/建設省より) 許認可を取得していくことになります 。
申請取得が必要な許認可については、以下図表をご覧ください 。

内装工事(レンタル工場)の場合

レンタル工場は短期間で操業が出来るよう、既に建物があり、工業団地側からのインフラ(電気・水・排水)が既に接続されており、更にはスプリンクラー等の消防設備が場内に備わっているというのが一般的です 。 工場引き渡しはいわゆる「スケルトン渡し」であり、操業に必要な工事(床塗装、空調、照明、天井、間仕切り、配電・配管工事など)を内装として施すことになります 。 許認可は、通常、貸主(レンタル工場事業者)が既に取得したステータスに対して変更・上書きをする形となりますので、比較的短期間で取得が可能ですが、環境ライセンスについては、工場建設と同様のプロセスが必要となります 。 レンタル工場の予約から IRC/ ERC 申請取得、内装工事を経て操業開始までは、工場仕様と許認可にも依りますが一般的には7-8カ月ほどです 。

地鎮祭/竣工式

ベトナムの工場において、土地契約から各種の許認可取得までの長いプロセスが終り、いよいよ建設着工というタイミングでは、地鯛祭(鍬入れ式)を行うのが一般的です 。 主には建設会社が取り纏める形で、投得家側の事業責任者、工業団地管理員会の幹部、工業団地間係者などを招待し、プロジェクトの説明と共に工事の安全を祈願します 。 敷地には仮設テントを設け、企業ロゴの入った華やかなステージ、アオザイ姿のレセプション、僧侶による儀式 、祭壇には豚の丸焼き・・・という日本よりも少し派手なセレモニーを行うのが主流です 。 また工場が完成しいよいよ生産準備が整ってくるタイミングではオープニングセレモニー/開所式を行い、取引先と関係者を招待して工場のお披露目をするのも一般的です 。

工業団地以外の現地視察も忘れずに

ロケーションの選定から生産開始に至るまでには、多方面にわたる検討と意思決定が必要となりますが、視察のタイミングでそれぞれ現地の専門家を訪ね、立ち上げまでの全体感とマイルストーンを確認することが非常に大切です 。 会社設立、税務会計、人材、物流、工場建設(内装施工)など各分野のエキスパート企業を本誌でも紹介していますので、視察出張時の訪間予定に加えて、より具体的な情報収集を同時並行で進めることをお勧めしております 。

ベトナム進出ロードマップ

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ベトナムビジネス・工業団地ガイド 「インベストアジア」

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