ベトナム進出ロードマップ① 現地視察・ロケーション決定
外国企業が新規でベトナムに投資を行う場合、投資証明書 (IRC) 企業登録証明(ERC)を取得するところからスタートします。それらの許認可は投資場所、つまりプロジェクト・ロケーションが定まっていることが申請条件となるため。まずはどこの工業団地のどの区画(or レンタル工場 役を行うかを決定することが第一歩となります。
工業団地・レンタル工場情報の収集
現在、ベトナムには300以上の工業団地(工業区を合わせると500以上)が存在し、外資系を含む多数のデベロッパーが開発・運営しています。それら工業団地は、土地価格、リース期間、インフラの供給状況も異なり、また受入れ可能業種や税務恩典。周辺エリアにおける労働供給・低賃金も異なっています。しかし限られた出張期間の中で全ての工業団地 / レンタル工場を見ることは難しいため、優先順位をつけて計画的に訪問する必要があります。但し、工業団地は郊外に所在し交通状況も読みにくいため、アポイント時間の設定には注意が必要です。また訪問先がベトナム語のみの対応の場合は、意思疎通のエラーが起こりやすく、アポが取れていなかったというケースや、訪問したものの空き区画/ 物件がなかったという事も起り得る話です。こういった事態を避けるためにも、言語対応を含め信頼できる第三者のサポートが通じて視察工程を綿密に計画することが肝要です。(弊社Sufex Trading では、候補地の抽出と併せて、短期間で効率的な視察スケジューリング、一連のアポ取りをサポートしています。)良社の進出条件にも合致するロケーションを見つけるためには、現地に赴き自身の目で見て感じることが必須となりますが、工業団地 / レンタル工場の空き状況は流動的であるため、検討可能な選択肢がどれだけあるのかを把握することから始まります。
ベトナム進出・情報収集をサポートしてくれる機関
ベトナム進出情報や工業団地 / レンタル工場の概況については、JETRO(日本貿易振興機構)を始めとする公的機関が各種情報を提供しているほか 、メガバンクや多くの地方銀行がベトナムに拠点や出向先を設けて現地情報を収集し、関連する情報提供を行っています 。工業地の、・レンタル工場に関する最新の空き状況は、Sufexが網羅性の高い「候補リスト」として無料で提供しています 。
視察前の準備・情報整理
進出先の工業団地 / レンタル工場の候補を抽出する為には 、自社の投資計画について外部に出せる情報を準備しておくことが大切です 。現地視察の際に頻繁に受ける質問項目としては、区画面積(or 工場面積),生産品目、製造プロセス、輸出/国内販売の割合、必要なワーカーの数、進出時期などがあります 。また電気や水を大量に使用する業種や環境負荷のある業種においては、工業団地側の受け入れ可否が候補地絞り込みの条件となりますので、本社工場や既存事業所の状況を事前に把握し、情報提供できる準備をしておくことが重要です 。また、ベトナムでの操業環境を具体的にイメージし、数ある候補の中で何を優先して進出先(ロケーションを決めるかを事前に考えておくことが効率的な視察と意思決定に繋がります 。
視察計画と工業団地アポイントメント
初めてベトナムで工業団地 / レンタル工場を視察する場合には、その良し悪しの判断が付きにくいため 、出来るだけ多くの団地/区画/物件を見て回り、比較を通じて意思決定に至る判断軸を育むことが非常に重要です。
しかし限られた出張期間の中で全ての工業団地 / レンタル工場を見ることは難しいため、優先順位をつけて計画的に訪問する必要があります 。但し、工業団地は郊外に所在し交通状況も読みにくいため、アポイント時間の設定には注意が必要です 。また訪問先がベトナム語のみの対応の場合は、意思疎通のエラーが起こりやすく、アポが取れていなかったというケースや、訪問したものの空き区画/ 物件がなかったという事も起り得る話です 。こういった事態を避けるためにも、言語対応を含め信頼できる第三者のサポートを通じて視察工程を綿密に計画することが肝要です 。 (弊社Sufex Trading では、候補地の抽出と併せて、短期間で効率的な視察スケジューリング、一連のアポ取りをサポートしています 。)
視察実行(視察時の確認ポイント)
工業団地・レンタル工場を訪問する際には、現物を見学する前に会議室にて、その開発運営会社より、企業概要やプロジェクトの説明を受けるのが一般的です 。そこではまず自社の投資計画、用地・工場の需要について簡単に紹介をすると、工業団地側からの説明や質疑がスムーズに進みます 。土地区画・レンタル工場の評価・選定には、物理的なアクセス距離、インフラ・ユーティリティの供給スペック、契約条件などの多岐にわたる評価項目を確認していくことになりますが、よく確認されるポイントを表に纏めましたのでご活用ください 。初回訪問時には「基本項目」を確認し、候補を絞った後に「詳細項目」を確認するのがお勧めです 。また、レンタル工場の場合は「基本項目」の一部と併せて「レンタル工場」の項目を確認すると良いでしょう 。視察評価の真髄は客観的なスペック比較では測りにくい、団地の雰囲気、担当者の対応、区画や物件の空気感など五感を通じて現地現物の評価を行うことと考えます 。こういった直観や主観的な評価も加味しながら候補を絞り込んでいくと良いでしょう 。
工業団地以外の現地視察も忘れずに
ロケーションの選定から生産開始に至るまでには、多方面にわたる検討と意思決定が必要となりますが、視察のタイミングでそれぞれ現地の専門家を訪ね、立ち上げまでの全体感とマイルストーンを確認することが非常に大切です。会社設立、税会計、人材、物流、工場建設(施工)など各分野のエキスパート企業を本誌でも紹介していますので、視察出張時の訪問予定に加えて、より具体的な情報収集を同時並行で進めることをお勧めしております。